▉ウェスタンエレクトリック WE 12GA(オリジナル)
伝説の「WE」(ウェスタン・エレクトリック)のスピーカーケーブルです。これぞ本物中の本物です。世界にも残りわずかなもので、貴重品、12GAです。14GAより、ワンランク太い往年の名ケーブルです。非常な美品で残っているものですが、本国の米国にすら、在庫が無くなってしまっているほどの名ケーブルです。
線材の直系は、16GAが、1.290ミリ、14GAが、1.628ミリ、12GAが、2.052ミリです。12GAは、かなり太い部類、長距離用に属するケーブルです。
ケーブルは太ければいいというものではありませんので、3mから4mほどで結ばれる場合は、16GAのほうが、うまくいくケースも多いと思います。
このあたりは電源環境や機材にもよりますので、一概には言えない部分ですが、およそ、16GAは、3mから4mあたりの長さに対応しており、14GAは、6mあたりから、8mほどの長さに対応すると考えて下さい。
長さと太さ、その両者の関係から、適正な太さを決めます。自宅で使う用途として、長い場合(10mか13mまでくらい)に、見事に対応してフラットな音に持ち込めるのが、この12GAという太さになります。分かりやすく言うと、15m引く場合、WEの12GAを使うと、信じがたいほどに、音が激変して良くなります。
しかしこれはあくまでも100V環境の、CDプレーヤーやDVDプレーヤー使用の場合です。
|
|
WEの16GAは素晴らしいケーブルですが、DVDのリアスピーカーなど、10m以上もの長距離を引くには、16GAでは、音がシャープになり過ぎます、無理があります。16GAの適正長は、3mから4mほどまでです(電源環境やアンプの特性などにより、適正長は大きく変動します。このあたりは、個々の環境によって違う部分であり、一概には言えません。各自が実験のうえ適性長、適正な太さの選択をする必要がある部分です)。
|
そのため、あえてカナレの4S6などを長距離用として出していたこともあったのですが、カナレのスピーカーケーブルは、実はフラットではありません。フラットにするためには、特別のRCAケーブル、ベルデン83702などを、必要とします。そのことは、83602の項目にも明記しております。83602を使わない限り、カナレは、長ければ長いほど、モヤッとした、曇りガラスのような音になります。
しかし、このWE(ウェスタン・エレクトリック)の12GAは、凄いことになります。全く次元が別です。生々しくもリアル、目前に、音楽の中に存在する音の一粒一粒が、形を持って再現されるほどの音を、10mから13mほどまでの長距離でも、見事に成し遂げてくれます。
▉下記は、WE(ウェスタン・エレクトリック)のスピーカーケーブルだけが持つ特徴です。
アルテック、ジェンセン、JBL、タンノイのモニター系、それらを完璧に鳴らすには、WEのスピーカーケーブルが必用です。独特な、洗練されきったフラット感が必用なのです。上記のプロ用スピーカーが、どれもこれも鳴らしにくいこと、このうえないのは、WEレベルのスピーカーケーブルが、現在では存在しないことが、原因の一つと私は考えています。
それは、100年続いた思想の中での「フラット」という意味にとられても構いませんし、現代においては、レコーディング・スタジオや放送局だけが残している、「本物のフラット」の音のことです。いや、それよりさらにフラットな、美しくも生々しい音のことです。
▉オプション品の説明
|
これは、業務用の棒型圧着端子で、12GAという太さの史上最高のWEの音を変えずに転送する為のものです。
オーディオ界ではスピーカーターミナルなどが売られていますが、それに差せる端子となると非常に少ないのです。
また、この種のものがもしオーディオ界で売られていれば、ロジウムメッキものや純銀ものなど、非常に高額なものになるでしょう。ところが、これほどまでに素直な音の端子は皆無なのです。
WEの太いケーブルをお使いのかたは、この端子を、ぜひご利用下さい。
内径3.55mm、外径5.5mm、先端棒端子の直径2mm
なお、圧着は、圧着専用工具を使わずとも、普通のペンチで十分に出来ます。
|
「WE」(ウェスタン・エレクトリック)についてご存知ないかたに少し説明を加えておきます。エジソンが出た直後から米国には、「WE」(ウェスタン・エレクトリック)という会社が登場しています。途中で社名をルーセント・テクノロジーに変えており、米国では、一種の謎めいた、帝国的な存在になってしまいましたが、今もそれは伝説的に、「WE」(ウェスタン・エレクトリック)と呼ばれています。
|
|
|
50年も60年も前の「WE」(ウェスタン・エレクトリック)の真空管アンプは、とてもタフで、今も映画館などで現役で使用されており、それが放出されると、200万円だの、状態の良いものですと、それ以上の値段で取引されている代物です。勿論、音が素晴らしく良いから、その値段が付くものですが、60年前の骨董品のようなプロ用アンプに、民生用のどれを持って来ても、到底かなわないという事実が、面白いと思います。それは、ケーブル一つとっても、全く同じ現象が起きています。
さて、このWE(ウェスタン・エレクトリック)のケーブルは、14GAと、16GAより太いにせよ、今の常識からは、太いほうではありません。しかし、それで良いのです。いや、太すぎては、スピーカーの能力は、まず、引き出せません。
WEのケーブルの構造は、ビニールみたいなもので絶縁されており、その回りは、美しい綿布で覆われています。とてもコストのかかる、二重構造になっております。これも理由があります。綿は帯磁しませんから、あえて使われています。二本の線が、適度なピッチでよってあります。これも理由があります。ノイズを拾うことを、適正に、避けるためです。
「WE」(ウェスタン・エレクトリック)のスピーカーケーブルは、おそらく、アルテックやJBLの箱の内部のスピーカーケーブルより、高品位なものなのでしょうから、スピーカー内の配線を交換するならば、このレベルでないと意味がありません。勝手に太いものに交換されてしまっておられる場合は、おそらく、音を悪くしているだけですので、元に戻してあげて下さい。その場合、16GAが適正でしょうが、長距離専用のスピーカーなどでしたら、こちらの12GAが適正になることもあり得ます。ケースバイケースです。音で、それは決めます。
世界最高峰のWE、伝説のWE、
その、標準、16GAより、かなり太め、長距離用の、12GAのスピーカーケーブルをどうぞ。特にDVDのリアスピーカーなどへの長距離、10mから13mほどまでは、100ボルト電源の場合、12GAの適正範囲です。
完璧主義の、そのまた上をいく、完璧なケーブルが、WE(ウェスタン・エレクトリック)、より線16GA、そしてこの、より線12GAのスピーカーケーブルです。
|