■クロスオーバーの最終回答
当初、ろくなクロスオーバーが現代では無いということでクロスオーバー化をためらっておられたかたも多いと思います。
が、ウーレイ525に勝るとは言いませんが、ほぼそれに迫るものが発見できましたので、ここに発表致します。これにて、
ネットワーククロスオーバーなどというややこしいことも、せずに済みます。
注:)ネットワーククロスオーバーというのは、スピーカーへ送るレベルの信号を、コントロールしなくてはなりません。
論理的には、ラインレベルでコントロールしておいて、その後、スピーカーに信号を送るほうが、電気的に勝っています。
■結論から書きます。
現代における最良のクロスオーバーは、ベリンガー社の、CX2310 Super-X Proです。これにて、ネットワーククロス
オーバーというようなやっかいな事をする必要はありませんし、ウーレイ525の代用すら出来るのです。
■これは奇跡的な事です。
これは「奇跡的な現実」であるということだけは、知っておいてください。
ベリンガー社は、アマチュア音楽家の絶大なる味方です。非常に安価に、それでも、オーディオ用というようなレベルの
ものよりは、数段上のものを大量に販売しておられます。
ただ、それは生音を出すにはもう一歩、具体的に書きますと、ベリンガー社のアンプは、民生用オーディオに当てはめま
すと、3万円程度の価格で、30万円のアンプあたりに匹敵するでしょうか。
ベリンガー社のミキサー(ミキサーはプリアンプの代用になります。)は、少々ドンシャリ系の音になりますので、生音
を再現するオーディオという観点から見ますと、方向性が違うとは思いますが、クオリティーは、やはり民生用オーディ
オの30万円のプリアンプあたりは越えるでしょう。
そういうレベルのものが、数万円で入手出来ます。この現実は、アマチュアミュージシャン用ではあるけれども、ミュー
ジシャン用というものが、いかにレベルが高いかの証明でもあります。
ただ、クラウン社のアンプのように、数百万円のアンプを超えていたので、数百万円のアンプを売却してしまったという
ようなかたが続出する、さらに言えば、WEの1930年代の、これまでは歴史的な世界の最高峰と思われていた真空管アン
プが売却されてしまった、というような種類のものは、これ事情が違うのです。こういうものこそが、完璧なるプロ用で
あり、レコーディングスタジオ用ですから、これは少々違うジャンルに属すると思います。
この事は、アレン&ヒースのミキサーにも言えると思います。往年の名器の、今買うと100万円を越えるというようなプリ
アンプすら、アレン&ヒースのおかげで必要なくなってしまって売却してしまうかたが多発します。
完全なプロ仕様と、アマチュアミュージシャン向けの器材とでは、当然ですが差があり過ぎますので、同一線上で比較出来
るものではありませんし、してはいけないと思います。ここはジャンルによって棲み分けが行われているものと考えてくだ
さい。
ただし、オーディオのかたもミュージシャンのかたも、いづれを選択するかは、求めておられるレベルによりますし、回り
の器材が完璧でないと、その差は分かりづらいかもしれません。民生用器材の中に一つだけ混ぜたという程度では、アマチュ
アミュージシャン向け器材も、プロ用器材も、その違いは、おそらく分からないでしょう。全てが完璧に近い状態で、はじ
めてその違いが明瞭に分かるというレベル、そういう次元の問題になります。
音楽を楽しく聴くという意味では、ベリンガー社の器材で十分です。最高峰の生音を再現したいというかたは、少々別の角
度からアプローチしなくてはなりません。
■ベリンガー社の、CX2310 Super-X Proの異常性につきまして
上に記しました事情からすると、この機種だけは、あり得ないほどに完成されています。この原因は定かではありません。
CX2310の中を空けてみると、非常に単純な回路に徹しています。非常に単純な回路であるがゆえ、コストダウンがしっ
かり出来ている・・・、が、その単純さが功を奏して、最高峰に近いクロスオーバーに、偶然にもなってしまったと考え
るのが妥当です。
■こうなると、優れたクロスオーバーの出現を待つ必要はありません。
こうなると、優れたクロスオーバーの出現を待つ必要性は、全くありません。
■ベリンガー社の、CX2310を使う上での注意点
ミキサーからクロスオーバー、そして、そこからクラウンのアンプなどに接続する場合には、必ず、クロスオーバー回りは、
88760か、88770の、銀プラグ-銀プラグの、バランスケーブルを使用されてください。でないと、それがウーレイ525に
ほとんど迫っているほどのものであることは、分からないと思います。
★なお、クロスオーバーを使う際の簡単な配線図を、ここにも掲載しておきます。
下記の図では、クロスオーバーが、dbx223XLとなっておりますが、それは、ベリンガー、CX2310と読み変えて下さい。
そして、アンプが右チャンネル用、左チャンネル用となっておりますが、これは、クラウンのアンプの頃に書いた図ですので、少しでも高音質を狙っての配線になっており、今の、thomann S-75mk2あたりのアンプでしたら、低域用アンプと、高域用アンプに分けていただいて結構です。
それと、プリアンプ等と、書いてあるのは、無視してください。プリアンプなどで、まともな音(生音が出せるレベル)のするものは、私は、一つたりとも知りません。
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ベリンガー、CX2310の異常性 |
ベリンガー社のクロスオーバー、CX2310は、異常性を帯びているほどに、完成されたものです。 |