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8番さん再登場!: 自衛隊員だけが知っていたケーブルの真実!?そして
天空の真実とは!?
Subject: いや、驚きました。
プロケーブル様
まさか、私のような、まだ顧客にもなっていない者のコメントがHPに掲載されると
は、
本当に驚きました。私が思っていた以上に、深刻な事態であった、ということなので
しょうか(音楽専用USBメモリとやらの件)。
前回のメールでは、自身の素性も明かさず、失礼いたしました。私は○○と申しま
す。
現在は関東におりますが、どうせまた転勤することになると思います。
職業は海上自衛隊員で、哨戒ヘリコプター(主に潜水艦を捜索し、追尾し、攻撃して
沈める、というような機能を持ったヘリコプターです)の操縦士です。最も現在は、
転勤ローテーションの関係で、地上勤務なのですが。
折角なので、少々書かせて下さい。
「オーディオショップの生態(鬼門)」「 音の焦点(基本中の基本)」において、
ベルデンの細身の水色のケーブル(軍事用)というのが出てきましたね。
これを読んで、少々疑問に思っていたのです。その細身の水色のケーブル、
確かに心当たりがあります(自衛隊の航空機搭乗員として)。そんな物が、本当に
民間のオーディオショップなどに売っているのか?と。で、本日、仕事を終えて
帰宅する前に、方向は逆だったのですが、秋葉原の某オーディオショップに見に
行ってきました。・・・本当にありました。飛行前点検で毎日のように見て、
確実に接続されているかどうか、触って確かめていた、まさにそのケーブルです。
見間違えるはずがありません。
私が乗っていた航空機の場合、そのケーブルは、純粋にデータ通信用のものでした。
SIU(サブシステム・インターフェイス・ユニット)を介し、リング・レーザー・
ジャイロ、HCDS(ヘリコプター・コンバット・ディレクション・システム)、AFMS
(オートマチック・フライト・マネジメント・システム)、AFCS(オートマチック・
フライト・コントロール・システム:自動操縦装置)、エンジンのコントロール・
ユニット、各種捜索用センサーや計器に接続され、データを送受信するための
ものです。これらシステムの中核はHCDS(ヘリコプター・コンバット・
ディレクション・システム)ですが、そのCPUの処理能力だけを見れば、
ファミコン並みです(スーパーファミコンではありません。ましてやPS2やPS3や、
XBOXではありません。任天堂の、あのファミコンです)。このケーブルを通して
やり取りされるデータはデジタル・データですが、それを統括している頭脳は
ファミコン並みの脳味噌です。データの密度としては、大したものではありません。
音楽などのデータに比べれば、及びもつきません。
この信号を音に変換したとしたら、たぶんピー、ガー、そんなものです。
確かに、ミル・スペックに適合したものですから、振動だの電磁波だの加速度だの
水濡れだのといった、様々な外的要因に強いものではあります。が、その中を流れる
信号の量としては、大したものを想定してはいないはずです。脳味噌はファミコン
並みなのですから。そんなものを、音楽を扱うオーディオに流用して、いい結果が
出るわけがありません。
そんな物がオーディオ用と称して売られているのも驚きなら、一万円/mを超える
値が付いていたのも驚きでした。本当はもっとずっと安いでしょ(笑)。
それで、店員にいろいろとツッコミを入れましたら・・・あえて書きませんが、店員の
受け答えは、ご想像されるとおり、と思います。
それから・・・(長くてすみません)
「音の生々しさに、恐怖すら覚えた」といったコメントをされた諸先輩方が
多くおられますが、これは実際に体験した方でないと、理解しにくい表現ですね。
私はオーディオに関しては、いまだまともな機材すら持っていませんから、
音に関してはわかりませんが、視覚的には、似たような体験があります。
私は夜の星空をボーっと見上げるのが好きで、仕事で船に乗っても、洋上でそれを
やるのです。太平洋のど真ん中で、大気の汚れも気にならない状態で見上げる星空
は、
それはもう抜群に綺麗です。が、それよりもさらに条件が良くなる場合があります。
どういう神の気まぐれか、まるで空気がなくなってしまったかのような、星からの
光がダイレクトに網膜に入り込んでくるような、そんな日が、何年かに一回、
あるのです(もちろん洋上での話です)。普段はチカチカと瞬いて見える星の光が、
この日ばかりは瞬かず、6等星のような暗いはずの星までもが、ギラついている
ように見えます。あるいは、エベレストの頂上から見たら、夜空とは常に
こうなのかもしれません。衛星軌道から見たら、常にそうなのかもしれません。
しかし、船の防水ハッチを出て見上げた夜空がこれだった場合、
最初に感じるのは背筋を走る悪寒、そして恐怖です。綺麗なはずなのに・・・。
吸い込まれそう、どころではありません。呑み込まれそう、と申しましょうか。
そして、早々に艦内へと退散するのです。
何が言いたいのかというと、要するに、私にとっては、星空など、
少々霞がかかったくらいでちょうど良いのであろう、ということです。
網膜に焼きつくようなギラついた星空ではなく、少々霞んでいても、やさしく
瞬く星空を見ている方が、癒されるであろう、ということです。
私の場合、エベレストや衛星軌道に上る必要は全くなく、富士山でも登りすぎ
くらいかもしれません。
まだ本格的に初めてもいないオーディオですが、始めることになったなら、
それを忘れないでおこう、と思った次第です。
いつの日になるかわかりませんが、私がプロケーブル様にお世話になるのは、
間違いのないことです。その際には、どうかよろしくお願いいたします。
(いや、鬼門情報を見つけた時点で、もう十分お世話になっているのでしょうね。)
○○ ○○
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8番さん再々登場!: 自衛隊ヘリに搭載されているべルデン81553(水色)の
写真が登場!!
Subject: ベルデンの軍事用ケーブルにつきまして
プロケーブル様
>確かにベルデン
>のサイトで調べると、軍事用とはなっていますが、本当にそれが航空
>機に使われているという証言など、永久に出て来ないだろうとあきら
>めていました。
なるほど、それならば、実際に見てみるのが一番説得力があるでしょう。
百聞は一見にしかず、ということで、写真を添付しました。
写真中央のやや下側、時計の真下、コンソールの奥に2本、水色の細い
ラインが見えると思います。件の81553です。
そのすぐ下にも青いラインらしきものが見えますが、あれはただの
結線バンドです。
見えている2本とも、全く同じラインのものです。「多重データバス」と
いうものに使われています。本来は1本で十分なのですが、Aバスに
不具合が生じたら自動的にBバスに切り替えてシステムの機能を維持する、
フェイル・セーフのために2本になっています。
上側の写真で、良く見ると、計器盤の左右上部や、センター・コンソールの
上にも、同じような青いラインが這わせてあるのが見えますが、あれらは
81553とはまた別物です。この機体は試作1号機で、飛行試験をやっていた
頃の写真なので、様々な計測機器が追加されていまして、その関係のライン
です。
かなり見にくい写真で、申し訳ないです。
ノーズ・コンパートメント(ヘリの鼻先が、乗用車のボンネットのように
開きます)あたりを開ければ、81553が使われているのが良く見える
のですが、そこには色々とアレな電子機器が搭載されておりまして、
残念ならがお見せできないのです。
そう言えば、この81553には銅線とシールドに銀がコーティングしてある
とかで、店員さんが「銅のやわらかさに銀のきらめきが加わって云々」と
いうような事を言っていて、思わず吹きだしそうになってしまいました。
では、失礼します。
○○
プロケーブル注:)というわけで、オーディオゾンビ屋どもはデタラメですの
で、「ケーブルによる音変化を楽しむだの、色々なケーブルを試して良いもの
を見いだすだのという、オーディオゾンビの言葉なんぞ、一蹴してください。
彼等は軍事用ケーブルをオーディオ用として売っているのです。
8番さんがそれを実際に証明してくれました。これは非常に大きいです。
では、なぜ彼等ゾンビ屋はそういうことをしているのか? これは品数が豊富
であればあるほど、音に迷いに迷っているゾンビの人達が次々に買いますから、
売り上げにダイレクトにつながるのだろうか?と、想像するのみです。
べルデンといえども、オーディオ用など、数えるほどしか無いのです。
軍事用のケーブルを売る「極悪商人・・、」それはそれでゾンビ的に考えればまだ分かるのですが、
「軍事用ケーブル」と明記して売るべきところである事は明らかです。
それをオーディオ用として売っていては、ほとんどオレオレ詐欺に近い事でしょう。
「オレが、オーディオ用、オレが、オーディオ用」、という事です。