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- 記憶に残る人(重体患者からのメール)-


記憶に残る人を1名あげてくださいと言われれば、私は次のかたをあげます。

個性的なかたがオーディオには不思議と多く、印象に残っている人ばかりなのですが、このケースだけは、少し事情が違っていました。

あまりにも、おそろしい余韻が、今も残っています。

氏名も定かではありません。住所も、何も知りません。たった2通、舞い込んできたメールでした。私が全く知らないかただからこそ、書けることです。それはそれは、今思い出しても、おそろしい内容だったと思います。それ以上おそろしい状況に陥っていたかたは、他には知りません。

ある日、メールが来ました。次のようなメールでした。

「ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーを鳴らしていますが、困った状態になってしまっていますので、アドバイスしてくださいますでしょうか。」

短いメールでした。私の返答は、下記の短い内容でした。

「ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーを鳴らされているほどのかたでしたら、私のアドバイスなど必要ないでしょう。私のサイトをくまなく読まれて、もしヒントがあれば、それを生かしていただいて、あとは、ご自分でセッティングされていかれればいいのではないでしょうか。」

二週間ほどして、再度、短いメールが来ました。

「本当に困っているのです。オーディオで、良いと言われるものを、次から次へと買い集めた結果、どうにもならない状態になってしまったのです。どうしていいか、全く分かりません。お願いします。」

これで状況の全貌がつかめました。想像以上に、深い「オーディオ地獄」に陥っておられるかただということが、分かりました。ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーは、尋常な価格ではありません。それだけでも相当の金額ですが、そのレベルと同等の金銭感覚で、良いというものを次々に買い漁ってきたとなると、およそ我々には想像できないほどの、大金が動いていたと思われます。

私はそのとき、純粋に、まったく「音」のことしか、考えていませんでした。

そして、次のようなメールを送ってしまったのです。

「了解しました。事情は分かりました。機材はあとでいいですから、まずは、今、持っておられるオーディオ屋で勧められて買われたケーブル、または、ご自分で買われた高額なケーブル類を、全部、ゴミ箱に捨ててください。または、売却されてください。とにかく一本残らず処分されてください。それからでしたら、本格的に、ご相談に乗ります。その後、再度メールください。」

でした。

その後、二度とメールは来ませんでした。


私の書いたことの意味が、分からなかったのでしょうか。

今にして思うに、私はうかつだったのかもしれません。相手は、おそらく重症の患者だったのです。自分自身で身動きすら全く不可能なほどの、緊急の大手術が必要なほどの、救急車で搬送しなくてはならないほどの、重体の患者だったのです。


「一体全体、どれくらいの大金を、ゴミにつぎ込んだんだ!!」


今思い出しても、はらわたが煮えくり返るほどの、気持ちにかられます。

ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーに、お金をつぎ込むほどのかたは、尋常ではありません。どこでそんな大それたものの知識を得てきたのかも、定かではありません。普通の中古オーディオ屋さんは、いくらなんでも、そこまでのものは、勧めないものです。つぎ込んだお金の総額は、五千万円なのか、七千万円なのか、一億円なのか、家族は? 家庭は崩壊していないのか? その後、破産してはいないのか?

次から次へと、疑問が沸いてきます。


「ケーブルを全部ゴミ箱に捨てろ。」などではなく、もっと徐々に、正常な軌道に戻してあげることは、自分にあの時、出来なかったのだろうかと、今も、ふと思うことがあります。あまりにも短いメールでしたので、そのかたの状況、その奥の奥まで見通すことが、そのときには、出来なかったのです。

今にして思うと、このかたの声は「肥溜め」から発せられていた「救助」を求めるSOSの声だったのです。肥溜めに落ちてしまい、どうあがいても這い上がれず体中をウジ虫が這い回り、死を待つしかないという状況、あれこそは悲痛なる「うめき声」だったことが、今でこそ分かるのです。


■これを読まれるかたは、はっきりと、認識されておいてください。私は断言します。

ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーなど、本物のF1マシンです。クラウンD45の商品説明で記述している通りの、本当に、戦国時代の「妖刀」そのものです。

100万円の、ゴミケーブルごときレベルのもので、鳴らせるわけがありません。

500万円の、ゴミアンプごときレベルのもので、鳴らせるわけがありません。

スピーカーとアンプ、又は、ケーブルとの相性が合うだの合わないだの、低いレベルの話を、いつまでも言っていてはダメです。F1のレベルは、「品質と技術の絶対的な高さ」だけです。ただそれだけです。徹頭徹尾、それが要求されています。F1レースの世界と全く同じです。

そして・・、

例えケーブル類が全て、第一級品のプロ用であって、健全なものだったとしても・・・、アンプは? ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーの設置角度、高さ、奥行き、場所は?、一ミリ単位で、全てその音から逆算していって、本能的に計算できるでしょうか?、部屋の音響処理は?、そして、たった一個のプラグが音に与える影響まで、この箇所は金か銀か、全ての箇所を、一つも間違えずに、音から、一つの前後の狂いもなく、全プラグの正解を逆算できますでしょうか?

音響処理グッヅなど、さらに混乱を招いてしまうだけに終わり、ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーの前では、害悪になるのみで、これもまたゴミに過ぎません。全く役にも立たないどころか、足を引っ張る程度のものばかりなのです。

自分の耳で、目で、肌で、部屋の中を徘徊している音の複雑なルート、それが全て明瞭に見えているだけの「能力」がなくてはなりません。同時に、周波数特性の計測装置より正確に、全てのケーブルと機材の特性が、耳で把握できなくてはなりません。

ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーとは、それほどまでに恐ろしいものだと認識されてください。

そこまでは無理だと、誰でも思われるでしょう。そう思われるのであれば、「妖刀」には、絶対に近づいてはならないという「印」です。

それが、し・る・し、です。


又は、音の修行僧として、一生涯を送るかです。

選択は、二つに一つです。例外はあり得ません。


もう一種、同程度に恐ろしいものを書いておきます。アルテック612Aモニター(銀箱)のオリジナルです。別の箱に604ユニットが入ったものは、その限りではありません。612A(銀箱)オリジナルには、WE同様、絶対に近づかないでください。612A(銀箱)オリジナルも、上記の能力が全く同レベルで必要な「妖刀」、「化け物」です。鳴らしきれるはずがありません。


あのメールのかたが、ご家族のかたと、今も幸せに暮らしておられることを、心から祈っている次第です。




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Aさんのコメント: この鬼門コーナーに書いてある事は全て本当の事であった?!

はじめまして。
私秋田市の○○と申します。
オーディオ暦・・・。
実は中学校に父親をオーディオマニアに持つ友人から影響を受け、FMレコパルから入門しました。
その後様々な雑誌師匠からの助言をいただきながら、高校生活終了まではまっておりました。
社会人になった後は、めっきりオーディオ界から遠のき、もっぱら山にはまりあけてもくれても登山ばかりでした。
しかし、現在40歳を過ぎとある病気を患いもはや登山が不可能となりました。
病気ということではないのですが、股関節の疾患が判明しもはや過激な重力に耐えられない身体になってしまったのです。
当然苦悩しました。
当時の私の趣味は、写真、登山、ゴルフ、スキーでしたが、そのうち残ったのが写真だけ。
写真は今でも行っていますが、それでも脚が満足でないものですから、晴れ晴れとした気分で外に出られる訳もなく、常に沈うつな表情で生きていたことでしょう。
そんな時、私の脳裏をかすめたのが中学校生活から学んだオーディオの世界でした。
あの頃はそれでも一生懸命に勉強し、それなりの知識を持っていた自負もありましたし、何より叶わなかった夢が大人になった今は少しだけでも近づくことができると悟り、それい以来寝ても覚めても音楽、オーディオの世界にどっぷりと浸かっていったわけです、

そんあこんなしているうちに、御社の「鬼門」がWEB上で目に入りました。
「目から鱗」とはこのことです。

私自身半信半疑でありながらも価格.comやどこぞのスレッドなどを頼りに商品を集めました。
と言うのも、前述のとおり私過疎地である秋田市のため、オーディオ専門店もなく、他人の声を集約して似非私見とするしか方法がなかったからです。
そうこうしている時にたまたま何らかの検索をしている最中に御社のWEBを拝見いたしました。
自分自身、どこかに企業としての「嘘」「虚飾」「利益追求型体質」等々赤裸々に見え隠れする企業としての体質の匂いに、懸念を感じていました・・・多少ではありますが・・・。
そんな時にこのWEB。
頭を大きな小槌でガンと叩かれた気分でした。
「やっぱりそうか!」と・・・。

今はこの「鬼門」を読み進めるのが楽しくてしょうがありません。
また、その考え方に賛同します。
素晴らしいです。

やはり誰かが、それもその業界に近い人間が発する言葉の深み、重みは我々にとっては宝です。
ありがとうございます・・・・・心の底から申し上げたい気分で一杯です。
当たらし価値観のもと、再度自分のオーディオライフを構築していきたいと感じています。
とにかく頑張ってください。
最高の商品を、最高の価値観で、我々消費者にうったえ続けてください。

失礼します。



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Bさんのコメント: オーディオ地獄に居られたかたの記憶(これは悲惨です!)

プロケーブル様

お世話になっております。横浜市の○です。

ipodケーブル、本日届きました。
いつもながら、
迅速な手配をして頂き、感謝申し上げます。

ふと、私の周囲にも
地獄にはまっていた方がいたことを思い出しました。


私が中学生の頃ですから
20年以上前の事になります。



記憶にあるだけでも
その方のオーディオルームは防音完備、
J○○の巨大スピーカー、○○ュ○ェーズのパワーアンプ
飛ぶ鳥を落とす勢いの○○ミ○のCDプレーヤーとカセットデッキなど
当時の額で450万円の豪華システムを組んでいました。


馴染みのオーディオショップを持ち
店員から『新製品が出た』と聞かされては
買い替えるような方で、まさに典型的でした。



私も幾度かお宅にお邪魔して、
その音を拝聴したことがございます。
私は当時、楽器を習っていたこともあり、
どんな音がでるのか興味がありました。


本人曰わく『これぞ生音』ということだったのですが

団地住まいの中学生でオーディオに金をかけられず
満足な音量もとれなかった私には
450万円は、生々しさなどない、ただの爆音でした。

ソースは、巨匠ノイマンとチェコ・フィルによる
ドボルザークの『新世界』
当時出始めたCDでした。



いたずら心が出て、同じCDの再発盤を
ipod無圧縮誤り訂正+ベルデン+AKGヘッドフォンで聴いてみました。



再発盤でもあり、環境も違う上に
20年前の記憶が相手ですので
比較は難しいですが、それを差し引いても

当時450万円の豪華オーディオよりも
はるかに生々しく、聴き疲れもせず心地よいハーモニーが
5万円もしない『本物』によって奏でられていると、断言できます。


その後、その方とは縁が切れてしまいました。
今も、お元気ていらっしゃるのでしょうか?


ふと思い出したのでメールしてしまいました。
とりとめのない長文で申し訳ございません。

プロケーブル様とのご縁を頂けて、感謝にたえません。

以上です。
今後ともお世話になります。







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WEフィールドスピーカー 記憶に残る人(ウェスタンエレクトリック、Western Electric)

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